■トノヒメW-EXTRA STORY-■〜疲労よりもなによりも。〜
※大人向けにつきご注意…







小学校での公演も大盛況に終わり、ひとしきり打ち上げもやっての帰り道。
成歩堂龍一と御剣怜侍は昼間だというのに酒も回り、法律事務所までの道のりをゆっくりと歩いていた。
真宵や他のメンバーは、まだ小学校で子供たちと遊んでいる。
元気があるっていい事だなぁ。と、公演後でへとへとの二人はこっそり帰ることにした。
「でも、よかったね。皆喜んでくれて」
「ああ…そうだな。よくは見えなかったが、あの声を聞いただけでいつも以上にやる気が出てしまったらしい」
「へとへとだもんね」
「そうだな」
あははは、と二人で笑い、漸くたどり着いた事務所の階段を上がる。
酒が回ってしまっていては、ここから少し遠い龍一のアパートや怜侍の自宅まで、車を運転するのは不可能だ。タクシーを使ってもいいが、それも何となく頭に浮かばなかった。
「あー、疲れた〜…」
どさっ、とソファの上に寝転がると、はー、と自然にため息が漏れる。背中やら腕やら、もうあらゆる筋肉が痛い。着ぐるみ役者って大変だな…と、かなり思い知った。
「ふぅ…・・・ねむ・・・」
酒が入っているせいか、疲れているせいなのか、睡魔が急激に襲ってくる。顔が火照っている気がするのは多分、酒のせいだ。
「御剣〜…毛布頂戴…」
もう半ば目を閉じかけてそう呟くと、側で気配が動いた。それから直ぐに、毛布が上にかぶせられた。
「ありがとー…ん…?」
するりと冷たい手が頬に当たり、眠気が少し覚醒する。強い眠気はそれでも、龍一の意識を闇に誘おうとしている。
「――ッン…っ」

自然と重ねられた唇が、微かに擦れるその感触が何よりも心地いい。徐々に深くなっていく口付けに、龍一はピクンと身体を震わせた。
角度を何度も変え、深くまでを何度も探られるその感覚に、睡魔はどんどん殺された。徐々に体の奥が熱くなって行く、この、慣れない快感。

「んんっ…、っふぁ、ぁ…っ、はぁ…、っ!」

体中の熱が、触れられている頬に、唇に、反応してしまう自身に、集まっていく。欲しい、と思った。何度でも。


淫乱かもしれない、けれど仕掛けたのは怜侍だ――胸中で正当化して、怜侍の首に腕を回した。

「み、つるぎ、ぃ…っ」
「成歩堂……今日は積極的だな」
――そうさせたのは、一体全体どこの誰だ。
胸中で呟きながらも、生理的な涙で潤んだ視界のまま怜侍を見上げた。それ以上何も言わずに、怜侍は龍一のカッターシャツに手をかける。

「……っ、はあ、はぁ…っ……っあっ!?」

シャツの上から指でなぞられ、胸の飾りをぐいと押された。思わず上げた声に、自分で驚く。

「やっ、御剣…駄目……だって…ぅあ…っ」

直ぐにシャツは肌蹴られ、指で刺激されていたそこに、怜侍が舌を這わせた。
これ以上こんな声を出したくないと食いしばっていた歯もかみ合わなくなり、背筋に走る恐ろしいほどの快楽のせいで、頭が真っ白になりそうだった。

「成歩堂…君は本当に淫乱だな…特に今日はどうした…」
「……ッ…!!」

ぼそりと耳元で囁かれる、その吐息にすら、身体は反応した。身体が熱い。きっと酒のせいだ…

「だ…め、みつ、るぎ…もう…っこれじゃ…」

首をふるふると横に振って、自分の肌をなぞる怜侍の手を阻止しようと試みる。
だめだ、これ以上この手が下に行ってしまったら、危険だ。
今だけでも気が変になりそうだというのに――

「これじゃ…何だ?」
怜侍のその言葉と同時に、龍一自身が布越しに触れられた。水分を含んだ音が僅かに聞こえ、怜侍は悪戯に微笑んだ。

「ひっ…ぅ…く、や、め…っ!ダメっ、御剣っ…!」

クチュ、と明らかにどちらにも聞こえるように怜侍は龍一自身を強く愛撫する。そのたびに飛びそうになる意識を必死で繋ぎ止める。やばい、これ以上は、きっと壊れる――

「御剣止めて…!こんな、の…もっ僕…っ…、おかしくなる…っ」
「なってしまえばいい…君をもっと壊してしまいたい…」

カチャリと龍一の腰を戒めていたベルトを外すと、怜侍は直に龍一に触れた。もうだいぶ濡れているそれを、手で扱いてそろりと口に含む。龍一の嬌声が更に高くなった。

「い、嫌だっ…御剣、やめてっ…っあ、ぁあっ…!」

先端を強く吸い上げられ、龍一は直ぐに果てた。もう既に頭の中は白紙状態である。
こくりと果てたものを飲み込まれ、龍一は恥ずかしさの余り顔を背けた。

「御剣の…バカッ…」

かろうじて残っていた理性でそれだけ呟くが、怜侍は聞く耳もたず龍一の秘部に指を押し当てた。
そのまま龍一の抗議も待たずに奥まで突き上げると、龍一は激痛に呻き必死に怜侍にしがみついた。

「い、た、御剣…みつるぎっ…!痛い、よ……っ!」
「直ぐ慣れる…成歩堂」

「っ、う、あ…っ?」

龍一の中から指を抜き、抱き起こすと、怜侍は自分自身をまた、龍一の秘部にあてがい貫いた。
指とは比べ物にならないほどの激痛に、龍一は声すら出せないで必死に、目の前の男にしがみついた。体の奥底まで圧迫感を覚える。それが徐々に薄れたかと思うと、今度は律動により激しく奥を突き上げられる。

「い、っつ…ぁ、あっ…御剣…ぃっ…、も、う…」
「……もう、何だ…?きちんと言わないと解らないぞ」

龍一の中をかき乱しながら、怜侍は意地悪に尋ねる。
激しくなるばかりの律動はお互いの余裕までも奪い去った。
しっかりと龍一を抱きしめて、怜侍はその最奥で、自らの欲を解き放った。





*    *



ぼんやりした視界のまま、顔だけ横にむけてみた。
目覚めたらソファーの上で、しっかりと事務所においておいたスペアの寝間着を着せられて、ぐったりと横になっていて。
「……御剣ー…?」
ずきりと痛む腰を引きずるように上体を起こし、掛けられていた毛布を握り締める。
探し物は直ぐ目の前に居た。
向かいのソファに、ブレザーを脱いだだけの姿で、座ったまま目を閉じている御剣怜侍その人である。
あの状態から気絶してであろう自分の着替えから何からをせっせと世話したのかと、その光景を思い浮かべると、思わず噴出してその後ついに恥ずかしくなった。
そしてもう一度怜侍を見るとなんだか首が辛そうな体制で寝ていて、思わず側に寄って横たわらせた。

「明日法廷だろ…馬鹿検事」

全くもう、と呟いて、龍一は狭いソファに何とか自分も横たわった。

おおおおわっとけ。マジで。あわわわスイマセン…
初ミツナルえろすがこんな中途半端な作で…
今度は一人称でもやってみようかなっ…(やる気かよ)。
って言うかタイトルと全くかみ合わない無題の作でスイマセン…。サブタイトルをタイトルと思って!